技工物

セラミックスの本当の作り方

セラミックスは過去30年有余にわたり、またおそらくこれからも最も審美的で丈夫なかぶせ方と言えるでしょう。ところがそこに落とし穴があったのです。

セラミックス

丈夫なあまり、キチッとつや焼きをしてからお口の中に入れないと (すなわちかみ合わせを調整したままで、たとえその場で研磨をしたとしても) 表面はあたかもヤスリのようなもので、噛む相手側の歯 (自然の歯でも金属でも) をすりへらしてしまうのです。

そこで、堤歯科では、セラミックスをお入れするときは、歯科技工士任せではなく、素焼き (つや焼き一歩手前) で試適し、色調調整、形態修正、かみ合わせ調整をし (場合によっては足りない部分を足すこともできます) 、われわれから見ても患者さんから見てもOKとなったら、その場でつや焼きをしてセットしています。その結果、相手側の歯をすりへらす心配もなく、患者さんには、大変満足していただけるセラミックス冠を製作することが可能になっています。

ちなみに、冠装着日に余計にかかる時間は30分ですが、1週間お預かりして仕上げると来院回数が2回かかってしまいますので、1回ですむのがメリットです。